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会津蘆名記から黒脛巾組を考える

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会津蘆名記から黒脛巾組を考える

伊達政宗の諜報部隊とされている。足の脛(すね)に黒の革脚絆を巻いていたことからそれを組の印として、黒脛巾組と呼ばれるようになった忍者の集団。本当に本に書いてあるのかシリーズの続きです。

・書いてある文献はあるのか
・会津蘆名記とは
・みられました
・まとめ

 

書いてある文献はあるのか

今回は黒脛巾組とここには書いていないけれど忍びの役割をしていた人物なのですが、記述がある有名なものとして、伊達秘鑑のほかに会津蘆名記があります。

盛重(蘆名義広)會津へ御人城候後。家中四天三老出入の最中には。政宗より太宰金助と云侍を。黒川の内大町柳の下に風呂屋あり。彼士を忍ばせ置日々葦名の家の侍。双方諍論品々を書付て政宗ハ羽檄すと云云。

会津蘆名記

現代訳にすると、このような意味になるようです。

黒川ノ内大町柳ノ下に風呂屋があり、太宰金助をそこに住み込ませ、日々、蘆名家の侍の双方の論争を書きつけていた。風呂屋に出入りする客たちから何気なく話し込み、情報を得て複雑な情勢を調べ上げ、政宗に報告している。

※羽檄(うげき):《昔、中国で緊急の触れ文に鳥の羽を挟んだところから》急を要する檄文 (げきぶん) 。飛檄 (ひげき) 。羽書 (うしょ) 。「羽檄を飛ばす」-goo辞書

ここに出てくる名前としては、四天三老、伊達政宗、太宰金助です。蘆名氏の家臣団は「四天(王)」と呼ばれる家老衆と宿老クラスの一門に準ずる針生・金上氏と家臣団構造はかなり明らかなようだという情報がありました。その他、この文章をより理解するには背景を知る必要があります。

こちらの電子本にわかりやすく書かれていました。

義広は常陸の佐竹義重の子。蘆名家に継嗣が絶えたため、婿養子の形で蘆名家を相続、会津黒川城に入った。だた、そのために蘆名家は内部分裂を起こしはじめる。義広が入城する前、重臣は二派に分かれ、一派は政宗の弟・小次郎を、他の一派は義広を世継ぎに迎えるべく画策した。そのしこりが残っているうえ、佐竹家から義広に随従してきた旧臣と、蘆名家塁代の宿老が反目対立するという状況が現出したのである。会津討伐を目論む政宗は、太宰金助という侍を黒川城下に潜入させ、そうした情報収集にあたらせたと文書は伝えている。天正十七年(1589)の摺上原合戦の前のことである。

摺上原の合戦は、蘆名一族の猪苗代盛国が内応したため局面は急変、政宗の圧勝に終わった。盛国の内応が政宗に活路を開かせたのだった。その盛国に対する誘降工作に、太宰からの情報が大きく寄与したことは十分に推測できよう。極言するならば、摺上原での一方的勝利と会津制圧は、事前の諜報活動によってもたらされたといえる。

<伊達政宗と戦国時代> 伊達家隠密軍団 黒脛巾組の謎 -工藤章興著

会津蘆名記とは

伊達秘鑑についてはこちらの記事にわかったことを書いています。会津蘆名記は伊達秘鑑とおなじく、仙台叢書シリーズの中の第5巻にあります。

蘆名盛氏のwikiには肖像画もありました。お顔がわかるとよりわかりやすいです!←日本史苦手な人

さらに、
・盛氏の晩年、伊達輝宗(政宗のお父さん)から自分の次男(後の伊達小次郎)が成長したら盛氏の養子にするという申し出があり、これに応じる約束を交わしていた。★1
・盛氏没後に発生した蘆名氏の家督問題において、輝宗とその嫡男の政宗はその約束の履行(小次郎が蘆名氏の養子になることは、同氏の家督を継ぐことを意味する)を求めた。しかし、佐竹氏との関係を強めていた蘆名氏の家臣団はこれに応じずに蘆名・伊達両氏の関係が悪化、政宗が蘆名氏および佐竹氏と戦う一因となった。★2 といった情報が載っていました。

みられました

会津蘆名記は、調べていたらネットで見ることができました。書かれた時期は、解題に大正12年(1923)から213年前とあるので、1710年のようです。書いた人については、不明との記載。初めに石碑の写真が載っています。訳がはっきりできないので、解説の部分を一緒にアップします。(違うかも)

 

まとめ

太宰金助については、「侍」と書かれていますが忍びとしていろいろな本などで紹介がなされています。この他にも別な書物にも出てくる名前なので、そちらもいずれ調べてみます。

 

こんど探す文献リスト
★1 某年正月26日付伊達輝宗書状(青山文書『福島県史 7』69-50)。年代は不明であるが小林清治はこの書状の中には天正2年(1574年)9月に死去した田村隆顕の話題も入っているため、同年以前の作成とする。
★2 小林清治「政宗家督相続の前提」『伊達政宗の研究』吉川弘文館、2008年、22-29頁。ISBN 978-4-642-02875-2。

 

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