伊達政宗の諜報部隊とされている。足の脛(すね)に黒の革脚絆を巻いていたことからそれを組の印として、黒脛巾組と呼ばれるようになった忍者の集団。今日は聞いたことがあるけどよく知らなかった、昔の書物を調べてみました。
・文献をさがすには
・奥羽観蹟聞老志
・安永風土記
・まとめ
文献をさがすには
地方史に関する文献を探すには?
国会図書館・リサーチナビ
そう思った人が読むべきいちばん最初の部分みたいです。しかしこれを使いこなすのはなかなか技術がいる。また、大部分のものは本で保管されているので、図書館に出向いて見る必要があります。2013年の記事ですが、こういうオンラインのものが普及するといいなと思いました。紙は燃えたりしてなくなるし。今はさらに扱いが増えたかもしれないですね。
さて、仙台藩の地誌にはどんなものがあるでしょう。
奥羽観蹟聞老志
仙台藩の儒学者・画家・書家であった佐久間義和(洞巌)が4代藩主・伊達綱村の命により享保4年(1719)に完成させた。仙台藩の地誌の先駆けの位置づけで、仙台藩領に限らず、陸奥国南部(現在の福島県)、出羽国南部(現在の山形県)をカバーしているそうです。
これは国立国会図書館デジタルコレクションでも閲覧可能。便利!
安永風土記
江戸時代,安永期(1772~1780)に,仙台藩が領内の村々の様子を把握するために書上げさせた統計的報告書の総称。藩政時代を概観してその量、質ともにもっとも充実した地誌だが見ることができなくなったものも多いが、残存し、収拾されたものは『宮城県史』に収録されているそうです。
ー岩沼市文化財だより、P3 より
こちらのレファレンスにも、県図書館の資料請求番号は【KM290-フ2】まで詳しく記載がありました。
安永風土記について レファレンス共同DB
なんと66冊ある
仙台市の指定登録文化財 より
たくさんのページが残っていて、全て読むのが大変と思う前に、風土記をまとめるのがいかに大変な作業か、作成、保存してきた側の立場の方のことを知ることができるインタビューがありました。一軒一軒の突き合わせ。頭が下がります。心にとめて、拝見しないといけませんね。
この人に聞く!Vol.19
また、こちらは電子化されていないもようですが【KM290-フ2】『宮城縣史 23 史料篇1』~『宮城縣史 28 史料篇6』に入っているようです。
まとめ
ほかにも何点か、他にも地誌はあると思いますが大きな2つについて調べてみました。いずれも藩関係者が主導して作成しているので公共性が強い書物とされています。江戸時代のものなので黒脛巾組の子孫の名前か関係される部分の記述がある可能性はあるかもしれないのでいちど見ておきたい資料です。